結婚式の主賓の挨拶を上手に話すポイント

結婚式の主賓の挨拶は、結婚式の流れを決めるうえでも重要な役割を占めます。

主賓の挨拶は、新郎新婦の両家や来賓の皆さまにとって、新郎新婦の現状の活躍を知ることが出来る大事な機会です。

『思わず聞きいる主賓のスピーチ』を基に、主賓の挨拶のポイントをご紹介します。

挨拶の時間

挨拶や乾杯の人数によって、求められる時間が異なりますが、一般的には、以下のような時間が理想と言われています。

新郎新婦からそれぞれ一人づつ挨拶:3~5分

一人だけ挨拶(乾杯は別):5~7分

祝辞から乾杯までを兼任:3分以内

乾杯の発声:1分程度

 

挨拶の基本構成

挨拶の基本は、以下の5つから構成されます。

『自己紹介』から『着席を促す言葉』までは、定型フォーマットになっておりますので確実におさえつつ、『新郎新婦のエピソード』や『はなむけの言葉』で、新郎新婦にふさわしい内容を考えられるかが、成功のカギです。

  1. 自己紹介
  2. 祝福の言葉
  3. 着席を促す言葉
  4. 新郎・新婦のエピソード・人物紹介
  5. はなむけの言葉
  6. 結びの言葉

 

定型フォーマットの例

自己紹介

ベーシック

只今、ご紹介にあずかりました、新郎○○君の上司であります○○と申します。

本日は、このようなおめでたい席にお招きいただき、誠にありがとうございます。

丁寧版

只今、ご紹介にあずかりました、新郎○○君の上司であります○○と申します。

ご両家のたいへんおめでたい席にお招きいただいたこと、厚く御礼申し上げます。

諸先輩方をさしおいて、はなはだ僭越ではございますが、ご指名を頂きましたので、お祝いを述べさせていただきます。

 

お祝いの言葉

ベーシック

○○くん、○○さん、ご結婚おめでとうございます。

丁寧版

○○くん、○○さん、ご結婚おめでとうございます。

また、両家の皆様にも心よりお祝いを申し上げます。

 

着席を促す言葉

新郎新婦、どうぞご着席ください。

 

はなむけの言葉

はなむけの言葉は、ことわざ・四字熟語・名言などの有名な言葉を引用した形と、自分の結婚生活や自分が先輩から教えられたことなど自分の体験をベースとした形のいずれかの形となることが一般です。

理想は、有名な言葉を引用した上で、自分の体験で肉付けしたはなむけの言葉を送れると、オリジナリティーがあり、新郎新婦や参列者にとって印象に残る挨拶になると思います。

なお、自分の結婚生活を基に、はなむけの言葉を作るときには、自分の立場とは反対側(新郎の主賓としては話すのであれば新婦、新婦の主賓として話すのであれば新郎)を立てるときれいなはなむけの言葉となりやすいです。

結婚式で使われることわざ・四字熟語例

案ずるより産むが易し

意味

事前にいろいろ心配したことも、思い切ってやってみると、想像していたよりたやすくできるものだということ。とりこし苦労をいさめる言葉

続く言葉挨拶

いっしょに暮らしていく中で、これまで知らなかった面も出てくると思います。しかし、結婚生活は始めてみないとわからないものもたくさんありますので、お互いを信じて協力して、すてきな家庭をつくってください。

初心忘るべからず

意味

何事でも、学び始めたころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないということ。最初の志を忘れてはならないことのたとえ。

続く言葉挨拶

おふたりは、今こんな家庭を築きたいという思いがあるかと思います。それをいつまでも忘れないでいてください。

言いたいことは明日言え

意味

思ったことはすぐに口に出さず、一晩じっくり考えてから言った方が、失言をせずにすむということ。

続く言葉挨拶

時には不満があるかもしれませんが、すぐに口にするのではなく、冷静に考えてから伝えることで、正しい解決策が見つかると思います。

愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来たる

意味

人を愛する者は人からも愛されるし、人に対して善行を施す者には幸福が返ってくるということ

続く言葉挨拶

この言葉のように、求めるのではなく、自らささげることで、より深い愛情が生まれることと思います。