結婚式の主賓挨拶の文例

結婚式の主賓の挨拶のスピーチ例をご紹介させていただきます。

こちらに紹介させて頂きました文例は、『思わず聞きいる主賓のスピーチ』を参照しております。

他にも様々な事例が紹介されておりますので、よろしければご参考にしてみてください。

 

新郎側の主賓挨拶例(新郎上司がスピーチ)

○○君、○○さん、ご結婚おめでとうございます。

私が○○君と初めて会ったのは、○年前、○○地方の部長として赴任したときでした。

当時、○○君が店長を務めていた店を、私が初めて訪れたときのことを覚えていますよね?

○○君が担当する店舗を見て、私は最初愕然としました。

そこには私が知っているわが社の他の店舗とは違う光景が広がっていたのです。

お客様と楽しそうに話をする従業員。その話題に入ってしまう○○君。店内には手書きのPOP。どれも従来の店舗にはあり得ないものばかりだったのです。

私は当然、怒りました。すると彼は私の話もそこそこに、バックルームから分厚いファイルを持ってきました。ファイルの中には客層、客年齢、売上だけでなく、町の人口推移やお店の前を通った人数、年代など、さまざまな資料が入っており、それを見せながら、彼は私に長い説明をしてくれたのです。

皆様もご存知かと思いますが、わが社には若い人に向けた商品を多く扱った店舗を展開しています。しかし、彼のいる店は、人口の少ない地域であり、さらにはここ数年、急激な過疎化が始まったエリアにあったのです。

そこで、彼が考えたのが、少数の若い人は店のブランドネームだけで集客し、メインターゲットである50代以上の年配の方々には、お店自身を楽しんでもらうという方法でした。

その説明を聞いてから店内を見渡して見ると、すべて納得できることばかりでした。

セットメニューにはわざわざ「○円お得」などのPOPが貼ってあったり、珈琲のお替りはセルフにせず、ホールに必ずひとりは従業員を置くようにするなど、町の中心である年配のお客様が楽しんで長居できるような環境を作る工夫が施されていました。

つまり彼は、店を町の社交場にしてしまったんです。最後に私は聞きました。

「君のやりたいことはわかった。実績もたしかにある。しかしわが社のブランドイメージはどうなるんだ?」

すると彼が言いました。

「客層の違う田舎町でイメージだけ守っても、お客さんの役に立たないじゃないっすか」

この 言葉に私はひどく驚かされました。言葉づかいは正しいとは言えませんが、言っていることは地に足がついた、正しい内容です。

たしかに若者がいないのに、若者向けにしてもお客様の役には立てず、それこそマイナスイメージを植え付けかねません。

まさか10歳も年下の部下から、このようなことを教えられるとは思いませんでした。

しかし、驚きはまだ止まりません。私が店内を見渡していると、ひとりのお客様が話しかけてきました。

「あなた、○○さんの上司なの?いやあ、いい人でしょ、あの人。私もね、こんな若い人が来るお店でお茶を飲むなんてできると思ってなかったのよ」

たぶん、私と○○君を呼び出したことに不穏な空気を感じたのでしょう。しきりに彼が素晴らしい人だということをアピールするのです。このお客様の言葉は、お店の雰囲気作りだけでなく、お客様の心までしっかりとつかんでいる証拠であり、彼のやっていることの正しさを示しているものでした。

頑固者として有名な私ですが、ここまで見せられれば、彼の能力の高さと老若男女から好かれる人間的魅力を認めないわけにはいきません。

今は、開発本部に席を置く彼ですが、そこでの仕事ぶりも昔と変わらない分析力の高さとあたたかい人柄だと聞いております。

長くなりましたが、彼の巣亜bらしさを皆様に多少なりともご理解いただけたなら、幸いと存じます。

○○君から、結婚の報告を受けた時も私は安心して、「おめでとう」ということが出来ました。これから始まる結婚生活、いろいろなことがあるかとおもいますが、○○君は○○君のままでいれば、それがお二人の幸せの近道であると確信しております。

大変長くなってしまったことをお詫びするとともに、これももちまして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

本日は、おめでとうございます。

新婦側の主賓挨拶例(女性先輩がスピーチ)

本日は、ご両家の結婚の儀が滞りなく行われたとのこと、誠におめでとうございます。

このおめでたい席にご招待いただき、心から喜んでおります。

私は、新婦○○さんが勤務しております、○○株式会社の○○と申します。

弊社は、ベビー用品の開発・製造・販売を営む会社でございます。○○さんは○年前、桜の花が満開のころ入社されました。

上司に連れられて私のもとへやってきた彼女は、まだメイクも不慣れといった感じが初々しく、それでいて明るくハキハキと話すさまが、どこか好印象を与える女性でした。

そしてその後、会食をするなかで、ベビー用品に対する熱い思いをもっておられるのがわかり、将来が楽しみな社員だなあと思ったのを覚えております。現在の商品企画開発部での活躍ぶりを見ましても、やはり私の目に狂いはなかったと自負しております。

このたびご結婚なさると聞き、退職も心配しておりましたが、新郎の○○さんのご理解のもと、仕事を続けられるとのことでたいへん安心しました。将来お子様をもたれたときは母親としての立場から、よりいっそう魅力的な企画を提案してくれるのではないかと期待しております。

しなしながら、女性が家庭と仕事を両立されるのはとてもたいへんなことです。そこで共働きの身である私から、ひとつアドバイスをさせていただきます。

それは、頑張りすぎないことです。共働きの女性は、家事をおろそかにしたくないという思いから、ひとり頑張りすぎて、心に不調をきたしがちです。私自身も家事を完璧にこなそうとするあまり、手伝ってくれない夫に不満を持ち、八つ当たりしていたこともありました。

ときには、ダンナ様を頼る、出来る家事は週末にまとめてクリアするなど、上手に手を抜く方法を見つけてくださいね。

おふたりが末永く幸せな結婚生活を送れますよう、心から祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。